まず、岡部研の研究内容ですが、一言でいうと「マテリアルプロセスの革新によって、より豊かな人間社会を創出する」という、夢とロマン（あるいは野心）溢れる研究です。しかも、これまでの科学技術の負の遺産を省み、「人間社会の持続的発展を目指した環境調和型プロセスの開発」を目指します。具体的には、ネオジム磁石スクラップからのレアアースのリサイクル法の開発や、貴金属の高効率回収法の開発、製錬に大量のエネルギーを要するレアメタルの環境調和型リサイクルプロセスの開発等を行っています。

　学生の皆さんに必要となる素養としては、熱力学や物理化学、分析化学があげられますが、それよりも何よりも、問題を突破するための思考力、判断力、研究に対する好奇心、情熱が必要です。研究活動には自主性が重視され、適宜必要な場合のための、先生や先輩のバックアップ体制も強力です。実験装置も自分で考案して造れますし、そのためのインフラも整っており、岡部研の設備はあなたの知力と情熱を待っています。

　研究室での生活は、研究だけでなく、メンバーとの交流も大事な要素ですよね。岡部研は、先生を筆頭に個性豊かな先輩と、和気藹々と（適宜酒宴で）楽しく歓談できます。さらに、岡部研では新しい提案も大歓迎。2010年からは学生の提案でガリウムの研究も始めました。あなたのアイディアでいかようにもアレンジ可能です。岡部研に所属することのメリットとデメリットについても、簡単にまとめてみましたのでご参照ください。